2014年6月13日 川上村(奈良)に行きました。

 今回の旅の目的地の一つは奈良県吉野郡川上村。柿の葉寿司が食べたくなったのと、この頃ちょっと暑くなってきたので避暑を兼ねて標高の高いところへ行くことにしました。左の図は奈良県全体の地図で、その中央右寄りの茶色に塗られたところが川上村です。

 

 なぜ川上村なのかというと、ある人のブログを見ていたら『柿の葉寿司対決!「たなか」vs「ヤマト」!』というのがあり、そのブログの中で「ミスターBOO」という人がコメントを寄せていて、「川上村の大滝茶屋が柿の葉寿司創業としては完全な老舗。味も一番」と書いておられたので、それなら一度行ってみようということになったのでした。


 川上村へ行く前にまず出かけたのは、大和郡山市にある矢田寺。ここは紫陽花の庭が有名で、60種類10,000株が咲いているといわれています。青や赤や紫やピンクなど、まあ、みごとでした。

 金曜日に出かけたので人も少ないかと思いましたが、年配の方々がわんさと訪れていて、とてもにぎやかでした。土日なら身動きがとれないかもしれません。


 お昼は、矢田寺への参詣道にある「茶処 大久ら」で、野菜カレーとオムライスをいただきました。

 この日のお風呂は、初めは川上村の吉野川上流にある「入之波(しおのは)温泉湯元 山鳩湯」というところに行きたかったのですが、ここの受付時間が午後4時まででちょっと間に合いそうになかったので、もう一つの候補にしていた「津風呂湖温泉 龍神の湯」となりました。

 「弘法大師の授けの湯」とあり、古くからのこじんまりとした温泉です。ほかのお客さんがほとんどいなくて私だけの専用のお風呂となり、静かでゆったりとした温泉を満喫しました。


 夜のお泊りは、「道の駅 杉の湯川上」。上の写真(右)をクリックして拡大してみると、左の方に「きけん クマ出没に注意」とあります。そんな山の中です。でも、目の前の国道169号線は、大型車も次々と行き交っていました。


 ここの駐車場は道の駅専用ではなくて、役場や駐在所や郵便局などが横一列に並んでいて、それらの建物の前にある駐車場を道の駅の駐車場として利用しているのです。初めはどうなっているのかよくわかりませんでしたが、屋根付きの駐車スペースがあり、しかも目の前に駐在所があるということで安心して眠ることができました。

 旅の2日目はいよいよ「大滝茶屋」、という予定でしたが、実は、1日目の夕飯を調達するために大滝茶屋に立ち寄り、柿の葉寿司を購入したのでした。店の中ではおばちゃんたち3人が仕事をしておられました。この人たちの手作りなのだなと思いを寄せながら、おいしくいただきました。ごちそうさま。

 2日目の目的地は、東吉野村にある「七滝八壺(ななたきやつぼ)」。その途中に訪れたのが、「丹生川上神社」。この名前の神社は、互いに少し離れたところに「上」「中」「下」の三社があり、左の写真は「中社」。

 境内には「丹生のなでふくろう」というのがあり、このふくろうの頭、体、足などをなでると御徳があるというので、あちこちをなでてみました。

 説明書きに、那智黒石でできた「なでふくろう」があるというので、それにつられて小さな置物を買ってみました。

 

 また、近くに「東の滝」という小さな滝があり、山口誓子がその滝に感嘆して句を詠んだという碑がありました。

 


 そしていよいよ七滝八壺に到着。まずは、写真上(右)の「七滝讃歌」の名文を味わってみてください(写真をクリックすれば拡大します)。

 左の写真は一番上から6番目まで。この下に最後の7つ目の滝があります。

 

 あまり宣伝されていないせいか、ここを訪れる人は少なく、静かで、滝全体の美しく整った姿に魅了されました。


 お昼は、東吉野村の「きのこの館」というところで釜飯を食べることにしました。ここは、JAFから送られてくる会員向け冊子「JAF Mate」に紹介されていて、この冊子を持参すると「しめじ1パック」がプレゼントされることになっていました。

 お店の隣には「きのこ小屋」があり、年間を通して、しめじ、エリンギ、しいたけが栽培されています。入り口を開けて中を見せてもらいました。いつでも、できたてのきのこを食べることができるというわけです。

 注文したのは、キノコの釜飯とアマゴの塩焼き。釜飯は食べきれず、残りをラップに包んでもらって持ち帰りました。また、アマゴはとても新鮮で、頭をつまんで引っ張ると骨だけを引き抜くことができました(鮎にしろアマゴにしろ、新鮮でない魚の塩焼きは、頭をつまんで引っ張ると頭だけがちぎれてしまい、骨を引き抜くことができないのです)。

 午後はふたたび平地に下りてきて、「大和民族公園」にある菖蒲園を見に行きました。咲いている花はちょっと少なくて残念でしたが、公園内の里山を散策したり、移築・復元された古民家を見て歩いたりして、午後のひとときをゆったりと過ごすことができました。

 さて今夜のお風呂はということで、「学園前やまとの湯」という温泉に行ってみたところ、今年の4月に廃業したというではありませんか。平成14年に開業したばかりなのに、たった10年でやめてしまうなんて信じられないことでした。

 そこで気を取り直して出かけたのが、「ゆららの湯 押熊店」。露天風呂が広くて、サウナも「遠赤」「ミスト」「塩」があり、たっぷりと時間をかけて楽しめる温泉でした。

 そして夜のお泊りは、前回もお世話になった道の駅「大和路へぐり」。このあたりは道の駅が少ないので、奈良に来ると利用させてもらうことになります。ここは街中でありながら、わりと静かで、車中泊をする人(車)もそこそこあり、安心して利用できるところです。左の写真の左端にあるのが私のハイエース。その向かいにある3台の車が、(たぶん)車中泊で1晩を過ごした車だと思います。私のハイエースの左向こうにもたくさんの車(そのうちの何台もが、たぶん車中泊)があります。

 

 また、朝9時から始まる朝市もとても人気で、いつ来ても9時前には長蛇の列ができています。

 さて、最終日はどこへ行くかということで、宇治の平等院へ行くことにしました。鳳凰堂の外側の柱や屋根の修復が終わったということを聞いていたので、以前から行ってみたいと思っていたのです。

 上の写真は私が撮った写真ですが、平等院のホームページの写真はさすがにプロ仕様。技術の違いが歴然です。私の写真をここに載せることがはばかられるところですが、まあ、ご愛嬌ということで。

 

 それよりも、この日は日曜日。以前から行ってみたいと思っていたのは平日に行くことを考えていたのに、今回は日曜日ということを何も考えずにいました。行ってみて驚き。観光客の人たちがあまりに多くて、鳳凰堂の中に入るのに2時間待ちということになっていました。しかたがないので、隣にある「鳳翔館」という展示・博物館を先に見て時間つぶしをしました。

 私が最も感動したのは、鳳凰堂の屋根の上に乗っていた国宝の「鳳凰」。屋根から取り外したものが「鳳翔館」に展示されています。左右に1体ずつあり、一方を「鳳(ほう)」、もう一方を「凰(おう)」というのだそうです。どちらも、胸をぴんと張っていて、とても威厳のある姿で、「カッコいいなぁ」と感激しながら、しばし見とれていました。記念に写真のはがきを購入し、家に飾っています。


 今回の旅の最後のお昼は、「お食事処 とり菊」。平等院の北西方向の狭い路地にあるお店です。表参道へ行く近道の途中にあります。狭い路地にある小さなお店ですから、前もって場所を探してから行かないと見つからないかもしれません。

 

 茶そばを食べましたが、温かいのは写真右(上)の「茶そばセット」、冷たいのは写真右(下)の「ざるそばセット」となっています。どちらもおすすめです。また、お店の人の心遣いや、店内の雰囲気もよかったです。

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コメント: 2
  • #1

    川村健治 (金曜日, 12 9月 2014 15:54)

    偶然貴ブログを拝見し、お聞きしたいことが有りコメントします。私もほとんど貴車と同じ作りですが、来春1度目の車検が来ます。設備を取り付けたまま受けられるでしょうか。突然ぶしつけな質問お許しください。

  • #2

    sinotake (金曜日, 12 9月 2014 20:51)

    お便りありがとうございます。
     重量の問題がありますので、車検時にはほとんどすべての設備を車から降ろします。前もってトヨタの販売店に連絡しておき、1.5m×1.8m程度の広さの場所を確保してもらいます。車を持ち込んだときに、店の人にも手伝ってもらって、ベッドの下地、マット、サンシェード、断熱用発泡スチロール板、自転車、バッテリー、FFヒーターの送風管など、はずせるものは皆はずして、上記の場所に置かせてもらい、ブルーシートをかぶせます。バッテリーの配線等は、前もってすべて外しておきます。なお、FFヒーターそのものは、はずせません。
     ベッドの下地は、右半分と左半分を別々に取り外せるように作ってあります。また、運び出せるように、前後に「取っ手」もつけています。
     ソーラーパネルは前回の車検時の後に取り付けましたので、次回にはどうするのか検討しなければなりません。
     いずれにせよ、車検時には、重いものはすべて降ろすことになると思います。面倒ですが、毎年の恒例行事とでも思うようにしています。